休眠状態が続く宗教法人は、全国に3000以上あります。こうした法人は、他人の手に渡り、脱税など不正に利用されるおそれもあり、実際に反社会的勢力に悪用される問題も過去には起きています。一方で、休眠宗教法人を解散するには、土地と建物を処分する必要があるなど高いハードルがあります。このたび、島根県のお寺が、土地や建物を国の財産とする手続きを進めていることがわかりました。文化庁によると、手続きが済めば、現在の宗教法人法が施行されてから初めてのケースになるということで、法人の解散を促す解決策になるかどうか、注目されます。