【朝日新聞・イチ押シ】1面3面 ヤングケアラー 中高生の20人に1人

大人の代わりに家事や介護といった家族の世話を担う子ども「ヤングケアラー」が、中学・高校生でおよそ20人に1人いることが、厚生労働省が発表した初の全国調査で明らかになりました。世話に割く時間は1日平均4時間に及び、当事者からは学校生活や将来への影響を心配する声も出ています。
調査は全国の公立中学の2年生と公立高校(全日制など)の2年生を対象に昨年12月以降に実施し、1万3777人から回答がありました。世話している家族がいると答えたのは中学2年で5・7%、高校2年(全日制)で4・1%でした。文部科学省の統計にあてはめると、中学2年で約5万5千人、高校2年(全日制)で約4万2千人がヤングケアラーという計算になります。