米アップル社が、中国南西部の貴州省でデータ管理の拠点を構えました。ここでは、同社が中国で展開するクラウドサービスのデータが保管され、中国の国営企業が運営を任されています。これは、国内外のビッグデータの収集に血眼になっている「データ大国」中国が、アップル社も囲い込んだことを意味します。中国は、様々なビッグデータを産業、治安、世論操作、軍事にまで活用する道を加速させています。これに対して、米国では、データ管理が適切か懸念する声が上がっています。シリーズ「経済安保 米中のはざまで」の第三弾では、ビッグデータの活用をめぐる米中対立、攻防の最新事情を報告しています。