【折り重なる遺体、鳴り響く着信音 歌舞伎町火災20年 壮絶な現場】
44人が死亡した東京・歌舞伎町の雑居ビル火災から9月1日で20年になります。救助活動に従事した新宿消防署の特別救助隊員3人が、当時の過酷な状況を振り返りました。隊長だった菊池真紀夫さんは、3階のマージャンゲーム店「一休」の奥にある厨房の排煙口付近で、十数人が折り重なるように倒れているのを発見しました。涙をこらえながら17人を運び出しましたが、一人も助かりませんでした。その直後、「まだ4階に20人ほど残っている」と告げられた菊池さんは、思わず「えっ?」と聞き返しました。(12版から、社会面)