【「新しい資本主義」か消費税減税か】
岸田文雄首相は8日の所信表明演説で、自身が掲げる分配重視の「新しい資本主義」の説明に多くの時間を割き、「格差是正」に取り組む姿勢をアピールしました。ただ、分配政策は具体性に乏しく、格差を拡大させたとの批判がある「アベノミクス」からの転換につながるかは不透明です。一方の野党は消費税減税を公約に掲げて衆院選に臨み、政権に対抗しますが、こちらにも「バラマキ」との批判が根強くあります。首相演説と野党公約それぞれの課題や問題点を深掘りしました。(12版から1、3面)