【コロナ第6波対策で問われる実効性】
冬場が近付き、新型コロナウイルスの感染拡大「第6波」を懸念する専門家が増えています。政府は12日、今夏のピーク時から3割増となる約3万7000人の入院を可能とする病床の確保を柱とする新たな対策を決定しました。
第5波ではコロナ向けと申告しながら実際には使われなかった病床があり、入院できない感染者が多く出たことから批判の声があがりました。このため政府は「空手形は許されない」と厳しい姿勢で臨む姿勢を見せており、医療機関ごとの病床使用率も毎月公表する方針です。
ただ、夏のピーク時の病床数が限界だったとの指摘もあり、医療関係者からは「見せかけの病床数だけ増やしても、いざという時に実態を伴わない」との声が上がっています。医療体制を実際に機能させるために何が必要か、詳しく取材しました。(12版から1面、2面)