【投稿人物特定の光と影】
特別な技術や機材がなくても、ネット交流サービス「SNS」に投稿された写真や書き込みから、投稿した人物に関する情報を特定することはさほど難しい時代ではなくなっています。スポーツインストラクターの女性は、ネットを通じた交流をきっかけに相手から金を詐取する「ロマンス詐欺」の被害を防止するために、詐欺師が無断で使用している顔写真が誰のものなのか、スマホ1台で画像検索を繰り返して特定しています。一方で、こうした手法で特定された情報が悪用され、ストーカー事件に発展したケースもあります。年末から始まった連載「オシント新時代――荒れる情報の海」の3回目では、SNSの情報を使った「特定行為」の光と影を追いました。
(12版から1面、3面)