毎日新聞・1月14日付朝刊「今日のイチオシ!」

【偽情報見破る教育 フィンランドの取り組みから】

 経済協力開発機構(OECD)の国際学習到達度調査で世界一になった北欧の小国、フィンランドでは2014年に改定された国の学習指導要領にフェイクニュースなど偽情報への対策が盛り込まれ、教育現場で実践されています。

 「情報を何も考えずにそのまま受け取るのではなく、本当なのかなって一瞬立ち止まり、批判的に考えることが重要です」。記者が訪れた首都ヘルシンキの小学校では、先生が子どもたちにそう話していました。欧州35カ国の中で偽情報の悪影響に対する抵抗力が最も強いのがフィンランドーーとの調査結果があるほど、その効果は表れているようです。

 

 なぜ批判的な思考が重要なのでしょう。フィンランド教育庁の担当者はこう言いました。「それは私たちが民主主義国家であるためにです」。授業をルポし、その背景に迫りました。(1、3面、12版から)