日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告が巨額の役員報酬を開示しなかった罪に問われた事件。ゴーン被告が海外に逃亡した中で進められた裁判で、ゴーン元会長の側近とされた元代表取締役グレッグ・ケリー被告への判決(執行猶予付きの有罪判決)が東京地裁で言い渡されました。判決はゴーン被告の報酬隠しを認め、ケリー被告との共謀も一部認めた一方、いわゆる「司法取引」に基づく供述は信憑性を認めませんでした。異例の経過をたどり、「主役なき法廷」とも言われた事件の節目。今後の司法取引捜査に与える影響、日産の受け止め、ゴーン被告の近況など、多角的に報じています。