【米英 ロシア原油禁輸】
ロシアのウクライナ侵攻に対する追加制裁として、米英両政府がロシア産原油の輸入禁止を発表しました。エネルギー輸出で国家財政を維持するプーチン政権の資金源を断つ狙いです。原油輸出量世界2位のロシアへの禁輸措置はエネルギー価格を押し上げ、物価上昇(インフレ)に拍車がかかって世界経済に深刻な影響が出る懸念もあるため、日米欧はこれまで、制裁をエネルギー供給に支障が生じない範囲にとどめてきました。風向きを変えたのはウクライナ外相がツイッターでつぶやいた一言でした。「ロシア産原油に血のにおいを感じないのか」。禁輸措置に至った米英と、一線を画した日欧それぞれの事情、そして世界経済への影響を探りました。(12版から、1面、3面)