【「露軍の恐怖よみがえる」ポーランドに避難したウクライナ女性】
「電機も水道もガスも壊されて来なくなりました。暖房が使えず、ろうそくすらありませんでした。3日間続きました」。ロシア軍が侵攻したウクライナ南部ニコラエフ郊外からポーランドに避難したタチアナ・ドフチェンコさん(71)は真っ暗な部屋でただ一人、恐怖と寒さに耐えたといいます。
自宅周辺地区がロシア軍に包囲され、外に出られなくなったドフチェンコさん。見かねた親族が車を出し、危険を冒して包囲網を突破し、電車や車を乗り継いで1000㌔ほど離れたポーランド南東部・メディカに逃れてきました。長女が暮らすイタリアに向かうそうですが、心に深い傷を負っています。メディカに避難してきたウクライナの人たちを取材しました。(12版から社会面)