【スマホに判決が届く?変わる民事裁判】
民事裁判の手続きをIT化する民事訴訟法改正案が国会で審議されています。改正案が成立した場合、書類を交わすことを原則としてきた民事裁判は大きく変わることになります。全面施行される見通しの2025年度になれば、弁護士がスマホで判決のデータを受け取り、依頼者に転送するといった光景が現実のものとなるかもしれません。訴えられた側もオンラインで裁判の記録にアクセスできるようになります。日本は裁判のIT化が遅れていると指摘されてきましたが、改正法が施行され、裁判の迅速化や効率化が進めば、国際水準にようやく近づきます。将来的には民事裁判の判決をビッグデータとして活用し、紛争解決に役立てる仕組みも検討されています。(12版から総合面)