【防衛力強化が進む南西諸島 本土復帰50年を迎える沖縄の今】
沖縄を含む南西諸島の離島で自衛隊の配備が進んでいます。最東端の北大東島(沖縄県北大東村)は村議会が全会一致で可決した自衛隊誘致に関する意見書をきっかけに航空自衛隊のレーダー配備が検討されています。島内は海洋進出を強める中国への警戒感が強く、ロシアのウクライナ侵攻で「恐怖」はさらに高まったといいます。台湾で「有事」が起きれば最前線の拠点となる最西端の与那国島は2016年に陸上自衛隊の沿岸監視隊が配備されました。「要塞化」が進む一方、沖縄戦の記憶も生々しく、揺れ動いています。沖縄は15日に本土復帰50年を迎えます。政府による防衛力強化の「南西シフト」が進む現地の表情を報告します。(12版から1面、3面)