【甘い監査の改善急務】
北海道知床沖の観光船沈没事故で、運行会社のずさんな安全管理が次々と明らかになっています。事故がどのような状況で起きたのか説明しようとしない運行会社の社長に対しては、行方不明になっている乗客の家族も不信感を強めています。一方、定期的な監査や過去の事故をきっかけにした行政指導は十分に機能しておらず、国によるチェック体制の甘さも露呈しました。事故から23日で1カ月。現場周辺では行方不明者の捜索が続き、水深約120メートルの海底に沈む船体の引き揚げ作業も本格化します。 (12版から1面、3面、社会面)