【夜明けを目指して四半世紀 礎を築いたパラスポーツの父】
日曜朝刊の「迫る」は四半世紀にわたってパラリンピックスポーツの発展に情熱を傾けてきた荒井秀樹さんの歩んだ道をたどります。指導を続けてきたノルディックスキーは2月の北京パラリンピックで7大会連続のメダルを獲得しましたが、荒井さんは「チームで勝ち取った」と周囲への感謝を忘れません。
公務員だった荒井さんがパラスポーツの指導を始めたのは1995年でした。競技を取り巻く環境は厳しく、支援も乏しかった時代。熱意を失わず地道に支援の輪を広げてきました。
2004年に日本初のパラスポーツの実業団チームの発足にこぎ着けると、競技力も認知度も高まりました。チーム名は「アウローラ」。イタリア語で「夜明け」を意味します。その言葉に荒井さんのパラスポーツにかけた思いが詰まっています。(12版から1面、3面)