毎日新聞・6月9日付朝刊「今日のイチオシ」 編集編成局次長・木戸哲

【法改正で「18歳の壁」解消なるか】

 

改正児童福祉法が8日成立し、児童養護施設などで育つ若者の自立支援のため、原則18歳(最長22歳)となっている年齢制限が撤廃されることになりました。経済的に独立できないまま、高校卒業とともに自立を求められる「18歳の壁」の解消につながると期待されます。一方で、施設の要員などの事情で退所せざるを得ない若者も多くいるとの指摘もあります。孤独・孤立や貧困の連鎖を招かないためにも、継続的な支援の拡充が求められています。(12版から1面)