【福井大教授論文不正か 査読に自ら関与】福井大の60代の女性教授らが国際学術誌に投稿した学術論文を巡り、この教授が論文の査読(審査)に自ら関わっていた疑いがあることが判明しました。教授は査読を担当した千葉大の教授とメールでやりとりし、本来は査読者が作る「査読コメント」を研究室のメンバーに作成させていました。複数の研究者が論文の妥当性をチェックする査読に著者自らが関わることは「査読偽装」と呼ばれ、学術誌の出版社は研究不正と認定して論文の撤回を勧告。福井大と千葉大はそれぞれ調査委員会を設置して内部調査に乗り出しました。査読偽装が日本で発覚するのは初めてとされ、波紋を広げそうです。(12版から1、2面)