【独自の歴史観 侵攻正当化/プーチンの世界】ウクライナの「非ナチ化」を大義に掲げて侵攻に踏み切ったロシアのプーチン大統領は、昨年夏に「ロシア人とウクライナ人の歴史的一体性について」と題した論文を発表しています。ロシア人とウクライナ人は本来「一つの民族」だったが、分裂を狙う西側勢力によって壁が作られてきた――と訴え、こう主張します。「ロシアとのパートナー関係の中でこそ、ウクライナは真の主権を実現できる」。プーチン大統領は何のために戦っているのか。その世界観を本人の言葉や専門家の見方から探るシリーズを始めました。