毎日新聞・8月14日付朝刊「今日のイチオシ!」 編集編成局次長・木戸哲

【戦争の記憶と記録】

 

毎日新聞社には戦時中に撮影された写真が数多く残っています。歴史の貴重な記録であるこうした戦中写真が撮影された場に居合わせた人や遺族を記者が訪ね歩き、そこで感じていたことや戦後の歩みを描く連載「残像・戦争の記録と記憶」を紙面でスタートさせました。初回に登場するのは、女子学生が桜の小枝を振りながら出撃する特攻隊員を見送る場面を切り取った1枚の写真。当時、実際に特攻隊員を見送った2人の女性と、戦意高揚のための写真を撮影したカメラマンの遺族を探し出し、それぞれの思いを聞きました。時代を記録した写真と、悲劇を語り継ぐ記憶。それぞれの意義を見つめ直しつつ、戦争と平和について考える記事を今日から計5回にわたってお届けします。初回の紙面では1面と3面で展開しました。