毎日新聞・8月17日付朝刊「今日のイチオシ!」 編集編成局次長・田中泰義

【新型出生前診断の対象拡大へ】妊婦の血液から胎児の染色体異常を推定する新型出生前診断(NIPT)について、日本医学会が実施施設として認める複数の大学病院などの研究チームが、検査項目を現在のダウン症候群などに関わる三つから広げる臨床研究を検討しています。拡大項目は多発奇形につながる染色体の微細な欠失などを想定しています。この動きの背景には、十分なカウンセリングを提供せず、精度が不透明な検査項目を提供する無認証施設に、多くの妊婦が集まることへの危機感があります。(1面)