毎日新聞・8月30日付朝刊「今日のイチオシ!」 編集編成局次長・木戸哲

【「気候革命」岐路に立つバイオマス発電】

間伐材や家畜のふん尿、食品廃棄物など動植物に由来する資源「バイオマス」。脱炭素社会実現に向けて再生可能エネルギーの導入拡大が急がれる中、バイオマスを利用した大型発電施設の建設計画を中止するケースが続いています。海外から輸入するバイオマス燃料の価格高騰などで採算性が悪化したうえ、ロシアによるウクライナ侵攻の影響も加わり、今後も撤退が続く可能性があります。そもそも近年はバイオマス発電が気候変動対策につながるのか疑問視する声もあり、規制も強化されつつあります。シリーズ「気候革命」で、岐路に立つバイオマス発電の現状を多角的に取材しました。

(12版から1面、3面)