【コロナ「みなし入院」給付金の対象限定へ】
新型コロナ感染者に支払われる医療保険の入院給付金について、自宅療養など「みなし入院」の場合、高齢者など重症化リスクの高い人に限って支払われることになりました。これまでは無症状を含むすべてのみなし入院の契約者が支払い対象になっており、直近では全体の9割を占めていました。
みなし入院は通常、給付金の対象外ですが、新型コロナは医療機関の逼迫で入院できない人が多く重症化の恐れも大きかったことから支給が続けられていました。今回の見直しは、政府がコロナ感染者全数把握をやめる方針を表明したことを受けたものですが、支払いを巡る事務負担が増大していたことなどから、生保業界では対象限定の機運が高まっていました。
生保業界にとっては全数把握の見直しが「渡りに船」となった形ですが、契約者の反発や混乱を懸念する声も上がっています。
(12版から総合社会面、経済面)