【6500品目値上げの秋 1世帯年10万円超の負担増】
国内の値上げラッシュが10月にピークを迎えます。食品だけで6500品目が値上げを予定しており、都市ガスや火災保険料といった生活を直撃する料金もアップする見通しです。民間の調査機関の試算によると、家計の負担増は1世帯当たり年間10万円を超えます。
世界的な資源高や円安を背景に8月の消費者物価指数は2.8%上昇と31年ぶりの上昇率を記録しており、10月には物価上昇率が3%を超えると予測する専門家もいます。政府は20日、物価対策として3.5兆円の支出を決め、値上げラッシュに歯止めをかけたい考えですが、効果は未知数です。コロナ禍からようやく回復の兆しを見せる個人消費に冷や水を浴びせることが懸念されます。
(12版から3面)