【習指導部3期目指導 忠誠第一驚きの人事】
3期目に入った中国共産党の習近平総書記の新指導部人事は、習氏との個人的な関係を優先した形となりました。前の総書記の系譜に連なる有力者らは、能力の高い人物も含めて一掃されました。次世代のホープとされ、最高指導部へ昇格するとの見方が5年前からあった副首相さえ、今回逆に降格されています。新指導部メンバーは習氏への忠誠心こそ強いものの、「ノー」と言える人物はその中に見当たりません。経済成長の減速、米国との対立、台湾問題など多くの課題に、「イエスマン」に囲まれた習氏は対処できるのでしょうか。(一、三、外電面)