【7月の参院選「1票の格差」3・03倍に違憲判決】
「1票の格差」が最大3・03倍だった7月の参院選は投票価値の平等を保障した憲法に反するとして、秋田を除く東北5県の有権者が各選挙区の選挙無効を求めた訴訟の判決で、仙台高裁(小林久起裁判長)は1日、「違憲」と判断しました。2016年選挙で隣接県を一つの選挙区とする「合区」が導入されて以降、違憲判断は初めて。判決は「格差是正を求めた最高裁大法廷判決(20年11月)後、選挙までに3倍を超える格差を放置したことは裁量権を逸脱している」と指摘し、是正措置が進まない国会の現状を強く批判しました。判決の詳細や各党の反応などをまとめました。(12版から1面、3面、社会面)