【防衛財源決着/首相 増税先走り禍根】自民党と公明党は15日、防衛費増額の財源として、法人税、所得税、たばこ税の三つを増税することで合意しました。ですが、自民党内の反対勢力に配慮し、増税の開始時期は明示されませんでした。増税ありきの首相の調整不足が原因で、求心力の低下は避けられません。そればかりか、「所得税の負担が増加する措置は行わない」という自身の発言との整合性も問われることになります。すべては、この国をどう導こうとしているのかという、指導者としてのビジョンのなさに起因していると思わざるをえません。(12版から1面と3面)。