毎日新聞・12月22日付朝刊「きょうのイチオシ!」   編集編成局次長・平地修

【宗教法人の懸念次々 旧統一教会巡り本紙調査】

政府が宗教法人法に基づく「質問権」を行使し、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の調査を始めたことについて、毎日新聞が主要な宗教法人に実施したアンケートに対し、回答した23法人のうち7割が「評価する」と回答。その一方で、調査の進め方や、同法が規定する解散命令を裁判所に請求することについては、慎重さを求める意見が目立ちました。

 

 質問権の行使について「(旧統一教会と)自民党との関係に対する批判をかわすための目くらまし」との指摘のほか、「法人の解散では2世信者被害を止めることはできない」などの声がありました。宗教法人の間では、旧統一教会への対策については理解を示しつつも、宗教界全体への規制強化につながることには根強い懸念があることが浮き彫りになりました。(12版から1、3面)