【コロナ禍の大学共通テスト 理系女子増加の兆し】
長引く新型コロナ禍の影響を受け、大学入学共通テスト(14、15日)に挑む受験生の間で理系の人気が高まっています。特に女子の受験生に理系を志望する割合が増え、政府が目指す理系女子の増加が、コロナによる社会情勢の変化に後押しされている格好です。
経済状況が落ち込むなか資格取得や就職に有利であることに加え、ワクチン開発や医療現場が注目を浴びたことで医学など「生命」に関わる分野への関心が高まったことも背景にあるようです。一方で海外渡航制限により留学の見通しが立ちにくくなった外国語や国際関係などの文系学部は低調です。
専門家は「女性の理系人材の比率をさらに高めるため、学びと将来の仕事をどう結びつけられるかを発信することが大切だ」と指摘しています。
(12版から総合・社会面)