【古墳時代「最高傑作」の金属器 奈良の円墳で出土】
奈良市にある国内最大の円墳「富雄丸山古墳」(4世紀後半)で過去に類例のない盾形の銅鏡(長さ64センチ、幅約31センチ)と蛇行剣と呼ばれる鉄剣(全長237センチ、幅約6センチ)が出土しました。いずれも国産とみられます。銅鏡は国内で出土したもので最も大きく、裏面に精緻な文様が施されていました。蛇行剣は曲がりくねった刃が特徴で、これまで国内で出土された最大のものと比べ、3倍の長さです。現代人の想像を超える技術に奈良市教育委員会と奈良県立橿原考古学研究所は「最高傑作」と評しています。被葬者はだれで、埋葬品にどのような意味が込められているのか。今後の調査への期待が高まります。(12版から1面、社会面)