【気候革命/迫る危機 酒蔵動く】地球温暖化は日本酒造りにも大きな影響を及ぼしています。創業1877年の「三千櫻酒造」は3年前、岐阜県中津川市から約1500キロ離れた北海道東川町の蔵ごと移転しました。気温上昇や近年の暖冬で仕込み段階での温度管理が難しくなったためです。兵庫県では伝統ある地元特産の酒米「山田錦」が気候変動の脅威にさらされています。気温上昇の影響で茎が伸びすぎて稲穂が倒伏しやすくなってきているのです。田植えに最適な日を逆算するシステムが構築されるなど、気候変動に対応し、日本酒の品質と産地を守るための取り組みが続きます。(12版から1、3面)