【迫る/「なまり」を笑いに 方言詩人 伊奈かっぺいさん】地元の人が隠しがちだった方言を笑いに昇華させ、「非東京人」の心の中で抑圧されていたものを解放し、心のひだを軽妙に代弁した――。津軽弁を取り入れた「言葉遊び」を発表しているタレントの伊奈かっぺいさん(75)を、識者はそう解説します。津軽弁は単語が短く、なまりも強いため聞き取りが難解とされますが、かっぺいさんはそれが魅力だと受け止めています。「津軽の人は、難解な方言を予習も復習もしないでマスターしている。どんなに幸せで豊かなことか」。そんな「方言詩人」の歩みに迫りました。