毎日新聞・2月20日付朝刊「今日のイチオシ!」 編集編成局次長・木戸哲

【露がウクライナ文化破壊】

 

ロシアのウクライナ侵攻開始から間もなく1年になります。この間、ロシアは20世紀を代表する民族画家の作品や歴史的に価値のある建造物といった重要な文化財を多数破壊してきました。ウクライナ政府によると、美術館・博物館63カ所、宗教施設305カ所、歴史的建造物569カ所など計1189カ所でロシアの攻撃による被害が確認されています。ユネスコの責任者によると、文化遺産は戦争中に「国家のアイデンティティーの本質として明確に狙われる」ことがありますが、ウクライナではロシアの攻撃から美術品を守ろうとする市民の姿も見られます。戦争による文化財の破壊は何を意味するのか。現地から記者が詳報しています。(12版から1面、3面)