【「人生最後の日 毎日覚悟」/欧米支援の遅さに憤り/ウクライナ侵攻1年】ロシア軍が制圧に向けて攻勢を強めるウクライナ東部ドネツク州。最大の激戦地バフムトまで約30㌔の街に記者が入りました。前線から街に一時的に戻ってきた兵士は、「我々はゾンビと戦っている」と記者に語ります。ロシアの民間軍事会社ワグネルは、結核に侵された囚人まで戦闘員にして歩兵を増員して攻めてくるため、「撃っても撃ってもきりがない」というのです。昨年6月には負傷して約3カ月間の入院を余儀なくされ、再び戦線に戻った兵士のスマートフォンには、1歳の息子の動画が保存されています。「毎日、今日が人生の最後の日だと覚悟して前線に向かっている」。動画をみながら兵士は涙を拭いました。