毎日新聞・2月24日付朝刊「きょうのイチオシ!」    編集編成局次長・平地修

【市民のスマホ 軍の「目」に 侵攻が変えた世界】

 

ロシアのウクライナ侵攻から24日で1年。兵力的に劣るウクライナが予想以上に善戦し、ロシア軍が苦戦する構図となっている一因には、スマートフォンによって市民がウクライナ軍の「目」や「耳」になっているという実態があります。市民らはスマホのアプリによって、露軍の巡航ミサイルや無人航空機(ドローン)の位置を当局に通報。ウクライナ軍は情報を基にミサイルの撃墜などにつなげています。識者は、政府のデジタル化などウクライナが「IT先進国」であることがアプリの効果的な活用の要因と指摘します。(12版から3面)