【新型コロナワクチン7770万回分廃棄】
新型コロナウイルスワクチンの少なくとも7700万回分が使用されずに廃棄されたとみられることが、厚生労働省の公表資料や全国主要自治体へのアンケート集計で分かりました。有効期限切れが主な要因で、廃棄されたワクチンは購入契約数の9%に当たり、金額に換算すると約2120億円にのぼると試算できます。
ワクチン接種を受ける人数の予測が難しかったうえ有効期限が短く、多めに確保したワクチンの期限が切れ廃棄に至った自治体が多かったようです。ワクチンが不足して希望者が接種を受けられない事態を避けるためにやむを得なかった面もありますが、自治体からは供給スケジュールなど国の情報提供が遅かったことも指摘されています。
多額の公費を投じたワクチンでなぜ大量廃棄が生まれたのか。国には丁寧な情報開示と懸賞が検証が求められます。
(12版から1面、3面)