【東芝、国内連合の買収提案受け入れ 非上場化で再建へ】
東芝は23日、国内ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)を中心とした国内連合の買収提案を受け入れることを決めました。JIP側は近く株式の公開買い付け(TOB)を実施して東芝を2兆円程度で買収し、非上場化します。経営を混乱させたとされる「物言う株主」を排除し、再建を図ります。
東芝は2017年に米原発子会社の巨額損失で債務超過に陥った際に多くの海外ファンドが増資に応じ危機をしのぎましたが、その後は株主から合理化や再編を迫られ、トップが次々に交代するなど不安定な経営が続いてきました。
JIP側には国内の企業約20社が計1兆円を出資し、銀行団は最大約1.4兆円を融資します。銀行団は多額の融資と引き換えに経営監視の目を光らせ、かつては日本を代表する存在だった電機メーカーの復活を目指します。
(12版から1面、2面)