09日 4月 2023

毎日新聞・４月９日付朝刊「今日のイチオシ！」　編集編成局次長・草野和彦

【迫る／自然体のレジェンドが復活へ】棋士の羽生善治九段（５２）。歴代トップのタイトル通算獲得９９期を誇りますが、２０２１年度は中学生でプロデビューして以来、初めて年間成績で負け越しました。将棋界ではAI（人工知能）活用した戦法が中心となり、これまで培った常識が通じなくなったことが大きな要因で、「もうタイトル戦で羽生棋士を見ることはないのでは」との声も聞かれました。そうした限界説を覆したのが「新旧王者対決」と注目された王将戦でした。藤井聡太六冠（２０）に挑戦し、敗れはしたものの、積極果敢な戦いぶりで復活を印象付けたのです。

 

　王将戦終了後、羽生棋士は毎日新聞のインタビューに応じました。藤井六冠に対して抱いた印象、冷めることのない将棋への好奇心、そして、これから目指すことについて語ってくれたのです。挑戦をやめないレジェンドの心境に迫りました。（１２版から１面と３面）。