【子の医療拒否3割「経験」 中核55病院 宗教理由 輸血など】宗教的な理由から、保護者が子どもへの輸血などの医療を拒否する事例が起き続けています。毎日新聞のアンケート調査で、小児医療の中核を担う全国の55病院のうち、この10年間にそうした医療拒否を経験した病院が約3割に上りました。安倍晋三元首相の銃撃事件を機に「宗教2世」の問題が注目を集める中、厚生労働省は医療拒否を「虐待」と位置付けて対応を求めています。しかし、宗教的信念に反する輸血をされたとして病院が賠償を命じられたケースもあり、医療現場は「命や健康を守る」ことと「信仰への配慮」の狭間で苦悩しています。現状を探りました。「こどもの日」の5日に合わせた調査報道の紙面展開です。(1、3面)