【スポーツの理念 根付かせたい/五輪メダリスト・有森裕子さん】<「社会には制限を強いるけれども、五輪はオーケーなんだ」と><社会と懸け離れた五輪の考え方が明らかになったのではないでしょうか>。五輪女子マラソンで二つのメダルを得た有森裕子さんは東京五輪を振り返り、厳しく指摘しました。カンボジアでのスポーツ普及や知的障害者のスポーツに携わってきた有森さんは、ジャーナリストの池上彰さんとの対談で、スポーツの原点や基本理念、社会的な意味を大切にしたいと語ります。そして東京大会について「“五輪”というより、強行した競技会だった」と言うのです。(1、3面)