【袴田事件再審 検察が有罪立証方針/弁護団「議論蒸し返しだ」】1966年6月に静岡市(旧静岡県清水市)で一家4人を殺害したとして強盗殺人罪で死刑が確定した袴田巌さん(87)について、静岡地検は10日、静岡地裁で今後開かれる再審公判で、有罪立証を進めると明らかにしました。再審請求審で裁判所から「証拠の捏造(ねつぞう)」と指摘された犯人の着衣とされる「5点の衣類」は、袴田さんのものだと改めて主張するとしています。審理が長引く可能性が高まり、早期の再審無罪判決を求めていた弁護側は「議論の蒸し返しでしかない」「人の人生をなんだと思っているのか」と強く反発しています。