毎日新聞・7月18日付朝刊「今日のイチオシ!」 編集編成局次長・堀雅充 【ウクライナ産穀物輸出合意/ロシアが「無効」】

ロシアの大統領報道官は、17日に期限切れとなったウクライナ産の穀物輸出に関する合意について「無効となった」と述べました。ウクライナは世界有数の穀倉地帯を持っていますが、ロシアによる侵攻によって穀物輸出が中断。世界の食料価格が記録的な高値に押し上げられました。そのため、ロシアとウクライナ、仲介役の国連、トルコの4者が1年前、安全な輸送に協力することで合意していました。ロシアは自国産肥料の輸出などに関する条件が満たされれば「すぐに戻る」とも強調しましたが、合意の停止が長期化すれば、世界的な食料危機への懸念が高まる可能性があります。(1面)