【消防団操法大会 重い負担/22都府県「見直し」/本社調査】消防団が消火技術を競う「消防操法大会」。安全、正確、迅速な技術を磨くための大会のはずですが、「実際の消火作業では役に立たないのに、地域の名誉のため仕事や家族との時間を犠牲にしている」といった不満の声が上がっています。仕事が終わった夜間に集まり反復練習を重ねて自分の担当する業務だけうまくなっても、誰が集まれるか分からない現場では一部の動作だけ究めても意味がないというのです。
都道府県大会を開催する46都道府県を対象に毎日新聞がアンケートした結果、こうした不満を背景に22都府県が「既に見直した」と回答していました。ただ、12県は「見直していない」「見直すつもりはない」と答え、地域ごとの温度差が浮かび上がりました。(1面、社会面)