【『地上の太陽』運転延期 国際熱核融合実験炉】日米欧とロシアなど7カ国・地域が共同で建設中の国際熱核融合実験炉「ITER」の運転開始時期が、当初予定していた2025年から少なくとも27年以降に遅れることがわかりました。一部の部品に不具合が見つかったことなどが原因です。運営するITER機構幹部によると、ウクライナに侵攻するロシアを含む協力体制は今後も維持する方針ですが、運転開始の遅れに伴い総工費が上昇するのは確実で、無尽蔵のエネルギーを生む「地上の太陽」をつくるプロジェクトの前途には、まだいくつもハードルがあります。(1面、国際面)