広島は6日、米国による原爆投下から78年の年月を刻みました。核兵器の脅威は今も世界を覆い、ヒロシマの願いにはほど遠いものとなっています。平和記念公園で開かれた平和記念式典に集った人たちは、犠牲者の無念を思い、核なき世界への誓いを新たにしました。78年前に被爆し、両親を亡くして孤児となった女性は、自分の思いを次世代につなごうと、手記を国立の追悼施設に託しました。姉を原爆で亡くした男性は、言葉を発することが難しくなりましたが、式典に参列し、「核廃絶への思いがさまざまな世代に広がってほしい」との思いを記者に伝えました。(1面、2面、社会面)