【異常な環境 自警団妄信/「朝鮮人を殺せば褒美が」/関東大震災―不安の中で】関東大震災によって不安の中にあった市民は、流言に惑わされて虐殺に走りました。100年前の当時の新聞には、朝鮮人16人を虐殺したとして罪に問われた自警団8人が、自ら主催した追悼式の様子が報じられています。自警団となった市民はなぜ虐殺に駆り立てられ、その後どのような思いで追悼式を開いたのか。自警団の責任者の親族ら関係者を尋ね歩いたものの、虐殺や追悼式について伝わってはいませんでした。負の歴史は地域で引き継がれず、それは政府にも同じことがいえます。(社会面)