毎日新聞・9月27日付朝刊「今日のイチオシ!」 編集編成局次長・堀雅充

【全国の私立大で中学教諭の実就職率1位は千葉・秀明大 その理由は】

 公立学校の教員は長時間労働などが嫌われ人気は低迷していますが、世間で一目置かれる存在であることに変わりはありません。その教員への就職率が極めて高いのが、千葉県八千代市にある秀明大。教員養成を専門にした学部を設置したのは2008年という新興勢力です。

 

 22年の卒業生の61%が正規教員として採用され、臨時任用を含めると就職率はなんと92%。中学教諭に限ると、15・7%で私学では1位、国公立を含めても3位の高率でした。取材すると、全寮制で夜間にも実践的な講義を受けられる環境や、全都道府県に「分室」を置き、地元公立校の校長経験者など採用事情に詳しい人の指導を受けられるなど、採用試験を攻略に向けた戦略が見えてきました。(社会面)