毎日新聞・10月3日付朝刊「今日のイチオシ!」 デジタル報道部長 佐藤敬一

【ジャニーズの名 消滅/経済界などの批判受け】

 ジャニーズ事務所の創業者、ジャニー喜多川氏(2019年死去)による性加害問題を巡り、事務所は2日、東京都内で記者会見を開き、社名を1017日付で「SMILE-UP.(スマイルアップ)」に変更すると発表しました。同社は被害者に対する補償に専念し、業務終了後に廃業。1962年の創業から続いた「ジャニーズ」の名が消えることになりました。そのうえで現所属タレントのマネジメントをする新会社を設立する、としました。

 

 社名について、東山紀之社長は9月7日の会見では維持したい意向を示していましたが、その後経済界などから批判が上がり、態度を一転しました。社名変更に至った理由について東山氏は「ジャニー氏と決別する意思を示すため」とし、「考え方が内向きだった。僕ら自身の意識改革をしないといけないと感じた」と説明しました。(1、3、社会面)