【性別変更手術要件は違憲 最高裁「過剰な制約」】 生殖機能をなくす手術を性別変更の条件とする性同一性障害特例法の要件が憲法に適合しているかが問われた家事審判で、最高裁大法廷は25日、「生殖不能手術要件は個人の尊重を定めた憲法13条に違反し無効」とする決定を出しました。最高裁が法令を違憲とするのは史上12例目で、性的少数者の権利に関しては初めてです。性的少数者を取り巻く社会状況の変化や、手術を事実上強制する法律の過酷さを重視し、憲法判断を変更しました。国会は特例法の見直しを迫られます。(1面、3面、社会面)