毎日新聞・11月18日付朝刊「今日のイチオシ!」 コンテンツ編成センター長・猪飼順

【核のごみ 自治体任せ 文献調査3年】

 原発の高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に向けた第1段階の文献調査が、北海道の寿都(すっつ)町と神恵内(かもえない)村で始まって17日で3年。この間、長崎県対馬市で調査受け入れの動きが一度は表面化したものの、後に続く自治体は現れていません。過疎化が進む道内の自治体には、分断や温度差も生まれています。最終処分場は建設できるのでしょうか。核のごみの最終処分は、国のエネルギー政策の根幹に関わる問題です。それを自治体の判断に委ねていることに、疑問を呈する専門家も。現状と課題を追いました。(2面)