【「抜け道」を問う・上/秘書兼職 身内にも伏せ】 公設秘書の名刺は作成していません――。
10月中旬、日本維新の会の池下卓衆院議員(48)=大阪10区=が地盤を支える地方議員らに配った文書にはこう記されていました。
自身の公設秘書に大阪府高槻市議2人を採用した問題が、毎日新聞の報道で発覚したのはこの1カ月前。維新10区支部でごく一部の関係者に配られた文書は、兼職の経緯や活動状況が書き連ねられた報告書でした。
「実際は兼職を隠そうとしたのではないでしょうか」。名刺が作られなかった理由を含め、新たな事実が次々と明かされるその文面に関係者は目を疑いました。(一面、社会面)